余呉湖のワカサギ釣り


先日、友人と滋賀県は余呉町にある余呉湖まで、ワカサギ釣りに行ってきました。私の住む滋賀県近江八幡からは車で2時間程度かかりますので、6時到着を目指して朝4時に出発しました!ワカサギ釣りは数年ぶりで、出発前日まで仕事が忙しかったこともあり、急遽道具をかき集めての出発となりました。もともと専用の道具など持ち合わせていませんので、ブラックバス用の釣竿(海でのアジ釣りから、ワカサギ釣りまで全てこれ1本でやってしまう)を1本と、何年も前に買って使わずに放置していたワカサギ用の仕掛け、折りたたみのイス等を積んで、多分これで大丈夫でしょ!と、慌てて出かけてしまいました。後々、この時の準備不足が明らかになろうとは・・・。

午前6時前、順調に目的地まで到着したものの、辺りはまだ真っ暗!既に多くの人達が駐車場で準備をしています。と、ここで重大なことに気付いてしまいました!照明器具何も持って来てないよ!頼りの友人も「そんなものは無い」とのこと。よく見ると他の人達はランタンみたいなものを用意して作業してます。確か車の中に小さなペンライトが1本有ったはず・・・。オッ有った。と言うわけで、何とも心もとない灯りではありますが、これでしのぐことに。それにしても、ここ1、2年忙しくて行けなかったとは言え、釣り歴も長くワカサギ釣りだってもう何回も来てるのに・・・そう言えば、数年前に来た時も同じ様なこと言ってなかったっけ?毎回全然成長してない自分達を恨む。

しかし、いつでも出たとこ勝負で出発するのが自分達のやり方!?なので、今回もこのくらいではへこたれません!
早速準備を整え、受付で料金¥1,300(1人)を支払い、余呉湖の闇に浮かぶ桟橋に向かいます。家族に料金のことを話すと「スーパーで天ぷらにしたのが一盛り¥500くらいで売ってるで!寒いのにお金出してアホやなー」などと毎回言われますが返す言葉も有りません。 闇の中、取り合えず空いている場所を探して、一番奥の(沖の)釣り場まで足を伸ばすことに。同じ「アホ」仲間が一杯いて少しは安心する。適当な場所に陣取りイスを置けば後は竿を出すだけ!軽装のメリットを遺憾なく発揮しているが軽装過ぎて周りの視線が痛い。早速仕掛けを結んで・・・。って暗くて何にも見えん!小さなペンライトの灯りで何とか仕掛けを完成させて餌(今回はアカムシを使用)を針に刺しますが、一つの仕掛けに小さな針が5本も有る上、手がかじかんで思うように作業できません。あまりの寒さに到着10分で既に軽くへこんでいる自分に喝を入れ、おもむろに仕掛けを湖に投入!「釣れないね」「うん、アタリすら無いね」「ここ魚いるのかよ」「えっ!もうそのセリフ?」・・・。などとのたまいつつ、ワカサギが回遊してくるのを待つことにしました。

投入後しばらくして何となく懐かしいアタリの様なものが!巻き上げてみると早速1匹釣れていました。しかも結構大きいサイズです。おっ今年は調子いいんじゃないの?等と話しつつ、さて魚をどこに入れ・・・! 何とクーラーボックスは持って来ていたものの、中に入れる氷を買ってなかったことに気付きました。でもまあ、今日は死ぬほど寒いしビニール袋に入れて外に置いといても大丈夫でしょ!と言うことになりました(笑)。で、その後またピタッとアタリがやみ全然釣れなくなってしまいました。段々と明るくなって来たものの、厳しい寒さで早くもテンション、ダダ下がりとなり、その上、調子に乗って一番沖の釣り場まで来てしまったので、トイレに行くにもかなりの距離を歩いて戻らねば・・・。これも前回の教訓が全く生きてないなーとしみじみ反省するのでした。確か「今度来る時は陸から近い桟橋に陣取ろう」と言ってたのに・・・。いざ、釣り場に着くとテンションが上がってついつい後先考えずに行動するからなー、我々。

ワカサギは集団で回遊する魚なので、その群れが丁度自分達の近くに来たら急に沢山釣れ出すものです。その時いかに手返しよく釣っていくかが数を確保するポイントになります。しばらくして、自分達の所にもようやく大きな群れが近づいてきた様で、急に魚が連れ出しました。自分で言うのもなんですが、我々はチープな道具で海から川まで幅広く釣りをしているので(ここ数年はあまり行っていないが)、結構釣りが上手い方なのですよ。その証拠に本格的重装備のベテラン釣師風の人々を差し置き、バカバカと数を釣り上げていきました。両隣のベテラン風おじさんが時折根がかり(釣り針が湖底の障害物等に引っ掛かること)で仕掛けを駄目にしていく中、ノントラブルで数を増やしていきます。

と、そんな中、ふと気付いたのですが、周りの人々はみんな釣った魚をバケツ等に水を張って泳がせています。あれ!?うちらバケツすら持ってきてないよ!クーラーボックスに水を汲もうにもロープやコップも持ってないし・・・。確かに泳がせた方が、鮮度も保てるし、汚れも取れる。しまったー!と魚は釣れているのにテンションは再びダダ下がりとなりました。さらに周りを良く見渡すと、大根の輪切りに餌のアカムシを乗せている人々が・・・。あー、思い出した。そうした方が餌を針に刺すのが楽なんだ!すっかり忘れてた!周りより明らかに不利な条件の中(自分達が全面的に悪いのですが)、取り合えず家族の胃袋を満たすだけの食料(ワカサギ)を確保する為、必死に釣りを続けました。

それにしても、今年の余呉湖のワカサギはかなり型の良いものが多く釣れています。10時過ぎには結構な数が確保できたと判断して(面倒なので数を数えてませんでした)、まだだれも帰り支度などしていない中、そそくさと撤収を開始しました。家族連れや職場のグループらしき集団でごった返す桟橋を荷物を抱えて車のところまで戻ったのですが、その途中、ガスコンロ等を持ち込んでその場で釣ったワカサギを調理しているグループを結構見かけました。それにしても、あの方々は釣ったワカサギをちゃんと洗っているのでしょうか?結構小さな鱗も残っているし、餌の残骸(アカムシ・サシムシ)が魚の口に残っているのでは???等とちょっと気になるのでした。取り合えず、コンビニでクーラーボックス用の氷を買って家路に着くことにしました。

早めに撤収したので、帰りに余呉の名物である菊水飴を買いに菊水飴本舗のお店に寄り道しました。菊水飴は、昔ながらの製法で作られた麦芽糖の飴で、優しい甘さが特徴です。以前にも買ったことがあり、お土産にすると喜ばれるのでこの日も寄ろうと決めていたのです。曲げ物風のプラスチック容器に入れられた水飴状の菊水飴は、砂糖を使わず麦芽だけでここまで甘くなるのかと!初めて食べた人はきっと驚かれるはずです。菊水飴のお店はメインの道路から旧道?に少しそれたところに有り、古い店構えが歴史を感じさせます。戸にすりガラスがはまっているので、一見すると営業しておられないのかな!?と心配になりますが、勇気を出して戸を開けて見て下さい!皆さんも余呉に行かれた際は是非買って帰られるとよいですよ!(菊水飴1個¥630・つぶ飴1袋¥420でした) お店の人に、ワカサギ釣りに来たと言うと「おいしいですよね!」と言っておられましたが、朝4時出発だと言うと少しひいておられましたね(笑)!そりゃそうだ!こんな寒いのによほどの物好きじゃないとやってられないです。

さて、家に到着して確認すると心配していた鮮度も上々で、持ち帰ったワカサギは大変奇麗でした。塩水で入念に洗って天ぷらにしてもらったのですが、今年のワカサギは大きかったこともあり、味はかなり美味しかったです!やっぱりスーパーで売っている様なものとは少し違うみたいですね。今回は、時折小雪が舞うこともあり寒さも厳しかったですが、概ね天気も良好で、特に風が無かったので救われました。皆さんも一度余呉湖に行かれてはいかがでしょうか?



2005年2月11日  藤井稔也



TOPニュース店舗情報商品案内キャンペーンコラム掲示板リンク


スミ利文具店