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今や入手困難!貴重な和文具を新品で入手できるチャンスです!

丸壺矢立(金色)
真鍮製
定価¥11,550(税込)

完売いたしました!
(2012年10月16日)

真鍮製 丸壺矢立  真鍮製 丸壺矢立「金色」
金色に輝く黄銅製。使い込めば味わい深い質感が得られます。

皆さんは矢立(やたて)と呼ばれる文具をご存知ですか? その昔、毛筆が筆記具として多用されていた時代に、筆と墨(墨液)を一緒に携帯する為使われていた和文具です。 持ち手の筒の中は空洞になっており、細筆が収納できる様になっています。丸い墨壺(すみつぼ)の蓋を開けると綿が詰められており、そこに墨汁を滲み込ませ、根付(ねつけ)を用いて紐で帯から吊るして携帯しました。外出先で帳面などに揮毫する際、おもむろに筆を取り出して一筆・・・。日本では万年筆が普及する以前、こうした矢立を使う人も多かった様です。 実はスミ利にもご先祖様が愛用していた矢立が残っていますが、明治から大正、昭和の初め頃までは実際に使っていた様です。 墨と筆を合理的に携帯し、実用面から見ても大変優れた文具ですが、毛筆文化の衰退や日常的に和装する人の減少により需要が無くなり、今ではすっかり廃れてしまいました。 

現在、実用品の観点からすると、矢立は筆ペンにその役割を奪われたと言えます。筆ペンも言い換えれば筆(穂先)と墨壺(インクカートリッジ)を一まとめにして携帯できる文具です。 実は、スミ利で大変人気を得ているあかしや天然竹筆ペンという製品がありますが、この製品は金属ではなく、竹で出来ていいますが、クリップなどの無いシンプルなデザインは「現代の矢立」として懐にしのばせるに相応しい趣を持った製品として世に出されたそうです。  矢立は元々、和服の帯に根付と紐で吊るすことで携帯性を発揮し実用性を持った文具ですし、毛筆の心得や日々のメンテナンスが必要等、現代の生活様式において「実用性に優れる」とは言い難い代物ですが、墨壺と筆筒を機能的かつ合理的に組み合わせたデザインの発想は今の感覚から見ても見事と言うより他有りません。

そんな矢立に不思議な魅力を感じまして、スミ利ではとある書道用具メーカーさんに残っていた新品の矢立を仕入れ、販売しています。 今ではこうした矢立を作っている職人さんも殆どいないらしく、この矢立ももう作っていないそうで、今回ご紹介している商品もこれが最後の在庫品になります。  こうした製品は1個や2個で作れるものではなく、材料の確保や加工などの都合から一度に100個、200個と作らなければならないそうですが、現在は様々なコストが上がっており、また大きな需要も見込めない商品の為、作っても非常に高価な価格設定にしなければならないのだそうです。 作りたくても作れない・・・それが実情の様です。

こうした日本の歴史を感じる文具に興味をお持ちの方は是非ご検討いただければと思います。勿論、実際に墨を入れて持ち歩いてみても良いですし、資料的な価値を認めてお買い上げいただく方もおられると思います。また、インテリアや撮影小物としても面白いアイテムだと思います。新品で手に入る今や貴重な存在です!興味のある方は是非スミ利にご相談下さいね! ※お陰様で最後の在庫が完売いたしました。今後、入荷の見込みが無く、販売終了いたしましたので何卒ご容赦下さいませ(2012年10月16日)

丸壺矢立「金色」の墨壺  貴重な矢立を新品で販売中!
墨壺の蓋を開けると・・・。綿が詰められています。
因みに、写真の筆は別売りです(あかしや懐中筆の白塔「月」¥1,575)。

さて、スミ利が商品として取り扱っている矢立、丸壺矢立(金色)のご紹介をいたしましょう! 先ず手に取ると真鍮(黄銅)のずっしりとした重みがなんとも言えず高級な趣を醸しています!見ての通りピカピカの真鍮ですが使い込む内に絶妙な古びを帯びていい味に変化して行きます。 墨壺の蓋は筆筒の蓋も兼ねており、蓋を開ければすぐに筆を取り出すことが可能です。筆筒に収納できる筆は一般的な細筆では長過ぎて入らないものが多いので、少し短めのものがお薦めです(別売り)。昔は矢立用の短い筆も一部で作られていた様ですが、普通の筆の軸を自分で短くカットして収納することも一般的だったそうです。 スミ利では奈良あかしやさんから発売されている懐中筆(定価¥1,500+税)がお薦め!この懐中筆は穂先部分をすっと抜き取って穂先を軸の内側に収納して携行することができるユニークなもの。あくまで携帯時の応急機能ではありますが、穂先を軸内に収納できる構造により寸法をよりコンパクトに持ち運べ、筆筒内部で穂先を傷める心配が無く、勿論軸を切らずに矢立にそのまま収納することが可能です。この筆にも興味のある方は是非お問い合わせ下さいね!

矢立の筆筒から筆を取り出すことろ  丸壺矢立「金色」真鍮製とあかしや懐中筆
※写真の筆(あかしや懐中筆¥1,500+税)は別売りです。

墨壺の綿に墨汁を適当に滲み込ませれば準備完了!使用頻度が高ければ墨液を注ぎ足して補充することでしばらく使い続けられますが、中綿はある程度消耗品ですので、使用状況に応じて綿の交換が必要です(薬局などで入手できるものでOKです)。 墨液は製品により配合が異なりますので、一概には言えませんが墨壺に入れてしばらくすると品質が低下したり、固着する場合もありますので、日々のメンテナンスが大切です。また、固形墨を磨って作った墨汁を用いる場合は、膠(にかわ)を含んでいる為、墨液の腐敗や劣化にご注意が必要です。 とにかく、こうした和文具はユーザーの愛情が肝心(笑)!朝、その日使う墨汁をセット!帰宅後は一日の労を労う様にクリーニングしてやります(笑)。これが基本。ほったらかしじゃ駄目なんです。 勿論、筆筒に携帯している筆も帰宅後は水できれいに洗って乾かすか、紙で余分な墨を拭き取ってから保管します。この時、洗った筆は筆筒の中で保管するのでは無く、風通しの良いところに置いて乾かしましょう。筆筒はあくまで携帯時の保管場所とお考え下さい。水気を残したまま筆筒に密閉しておくと穂先にカビがはえたり色々面倒なことにもなりかねません(汗)。


華石の銘が刻まれています。  紙箱入りで贈答にも最適
墨壺の底面には「華石」の銘が。 紙箱も付いているので贈答用にも最適です。

(参考)下の写真は、スミ利に残っていた昔の矢立。参考資料としてどうぞご覧下さい。
スミ利所有の矢立  スミ利所有の矢立
こうやって筆筒の根元付近の穴に適当な紐を通してぐるぐる巻いて吊るしていました。
因みに写真の筆は軸を短くカットして流用していた様です。
真鍮の金色はいつしか趣のある古びになっていい感じです!


(別売り)矢立のお供に! あかしや懐中筆(¥1,500+消費税)も一緒にいかがですか?

あかしや懐中筆  あかしや懐中筆
あれ!?穂先は何処に? 実は軸の中に穂先が隠れているのです! 写真は懐中筆「月」の白塔タイプです。
コンパクトに携帯できるこのユニークな毛筆は、その昔、茶人達が愛用した懐中筆がモチーフ。矢立のお供に最適!
穂先はイタチが主原料で、芳名録や写経、ハガキ(年賀状)などにお使いいただけます。
あかしや懐中筆の写真 あかしや懐中筆の穂先 あかしや懐中筆の円塔と白塔
あかしや懐中筆には軸色が黒の「雪」、茶色の「月」、赤の「花」3種類あり、
円塔と、白塔の2種類の飾りから選べます。円塔は2本の輪が取り付けられていてユニークです。
上の一番左の写真の中で、左側の赤い軸のものが円塔、茶色の軸が白塔です。
※あかしや懐中筆は受注後の取り寄せとなる場合もございますので、ご了承下さい。



※こちらの商品(丸壷矢立・金)は完売となりました。
情報提供の目的で引き続き掲載しておりますが、今後の入荷見込みは無く、販売終了いたしましたので何卒ご容赦下さいませ。

※こちらの掲載の商品は、矢立、筆共に掲載当時の価格表示となっておりますので、ご注意ください。
スミ利文具店 (2012年10月16日)




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