パイロット試用デーキャンペーン


7月に入ってから、日頃納品でお世話になっている企業や学校等のお得意様に、パイロット試用デーキャンペーンのご案内をしています。パイロット試用デーと言うのは、万年筆で有名なパイロット社が企画している職域販売みたいなもので、万年筆やボールペン等の高級筆記具を一定期間、販売店に貸し出し、お得意先で実際に試していただこうというものです。学校が夏休みに入って、文具店も暇してるだろうから、ちょっと万年筆でも持っていって見せてきてよ!てな感じですが、実は、大正15年に始まった、由緒有る!?企画で、万年筆全盛時代には相当な売上げがあったそうです。

今回は2,000円のボールペンから30,000円の万年筆まで数十本を見せて回ります。昔はアタッシュケースにどっさり入れて行われたそうです。今は、万年筆もそう簡単に売れる時代ではありませんので、試用デーの意味合いも昔とは少し違ってきていると思います。最近では、高級筆記具を目にしたり、手にする機会が少なく、万年筆に至っては使ったことも無いと言うお客様が増えています。特に若い世代には縁遠いものになってしまいました。試用デーは、実際に売るばかりでなく、そういった人達に、筆記具の面白さや、手書きの魅力を伝える役割も持っていると思います。

「毎度!スミ利です。今日は万年筆の行商にきました(笑)」流石にデジタル時代!数十万円分の高級筆記具を持参しても、「最近はそもそも字を書かないしなー」とか、「会議のメモも携帯のメモ機能で済ましちゃうし・・・」「すぐ落としちゃうから勿体無い」「万年筆で書くほどの字でもないし・・・」「えー、万年筆ってまだ作ってるの!」等のお声も随分頂きます。で、実際にかなり的を得ていると言うか、説得力のあるご意見だと思います。100円も出せば結構書き易いペンがいつでも手に入りますし、売っている私自身、キーボードをたたくことの方が多いのですから。

でも、やっぱり手書きは良いですよね!できれば何でも手書きの方が良い(エライ!?)、実はそう思っている方も多いと思います。で、1本くらい良いペンを持っておきたいという方も意外と多い様です。私も、以前はそこらに有るボールペン!?ばかり使っていたのですが、昨年秋に、ちょっと良い万年筆を使う様になり、今では手放せない1本になっています。複写伝票の様に、どうしてもボールペンでないと駄目な物を除き、文字は極力万年筆で書きたいと思うようになりました。万年筆に限らずどんなペンでもそうですが、「持っているとつい何か書きたくなる」そんなペンが自分にとって本当に良いペンなのだと思います。

試用デーで試し書きしていただくと、実際にお買い上げくださる方も多く、大変嬉しいものです。しかし、「もう何年も万年筆は使っていなかったけど、ちょっと試したら、また万年筆が使いたくなったなー!確か古いのが何処かに有ったはずだけど・・・」「試し書きしたら、万年筆よりもこっちのボールペンがどうしても欲しくなった!」「万年筆って凄く書きやすいですね!でもちょっと高いかな」「ノック式の万年筆もあるんですね!」etc. こんなご意見が聞ければ、例え売れなくても、試用デーを実施した甲斐が有ったのではないかと思っています。

ある日、突然万年筆が使いたくなった! ちょっと良いボールペンが欲しくなった! 誰かにプレゼントしたくなった!と言う方は、是非ともスミ利に来てください(笑)。いつでもお薦め品をザクザク用意してお待ちしております。


2004年7月23日  藤井稔也


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